結婚指輪にダイヤモンドは入れる?入れない?一生愛せる選び方と注意点

「永遠の輝き」を放つダイヤモンド。永く人生を共にするパートナーに贈るものだからこそ、結婚指輪にあしらう宝石として、ダイヤモンドが最もふさわしいとされています。
ダイヤを入れるか入れないかは、デザインだけでなく、身に着ける人の印象を大きく左右するもの。
ここでは、ダイヤ入りの結婚指輪のメリット・デメリットや、デザイン事例などを交え、指輪選びに後悔しないためのポイントをご紹介します。一生ものの買い物だからこそ、いつまでも愛用できる特別なジュエリー選びの参考になると幸いです。

人気があるのはダイヤモンド入りの結婚指輪

「ゼクシイ結婚調査2021」によると、結婚指輪にダイヤモンド入りの指輪を購入した女性は全体の77.9%という結果が出ています。一方で、ダイヤモンドの指輪を選んだ男性は全体の16.6%にとどまっています。こうした数字から、ダイヤモンドの指輪は女性たちから圧倒的な支持を受けているのが分かります。
普遍的な輝きが「永遠の愛」の象徴とされるダイヤモンドの指輪は、時代が変わっても女性の憧れとして不動の人気を誇っているのです。

結婚指輪にダイヤモンドがもたらす印象の変化

もちろん、ダイヤモンド入りの指輪がこれほどの割合を占めているのは、「多くの女性にとって憧れだから」だけではありません。ダイヤモンド入りの指輪と、そうでない指輪の印象の違いをまとめてみました。

ダイヤモンドなしの結婚指輪はシンプルな印象

ダイヤモンドがついていない指輪の最大の特徴は、なんといってもシンプルなデザイン。年齢を重ねていくうちにファッションの趣味や手元の印象は変わっていくものですが、「いつまでも愛用したい」という想いがあるならば、飽きの来ないシンプルな結婚指輪も候補に加えて良いでしょう。
また、男女共に宝石のないシンプルな結婚指輪は、職場やビジネスシーンで身に着けていても悪目立ちすることはありません。「常にパートナーとお揃いで身に着けていたい」という人にも、一考の価値があるデザインです。

ダイヤモンド入りの結婚指輪は華やかさが調整できる

ダイヤモンドの指輪の価値は、身に着けた時の華やかさを見れば一目瞭然です。
たとえ小さな粒でも、地金の輝きにダイヤモンドの輝きがプラスされ、手元が明るく、上品に見えるのが特徴です。美しさを際立たせる効果が、大きな自信に繋がるという女性も少なくありません。
また、婚約指輪と重ね付けをすると、さらに華やかな印象を加えることができます。逆に、全体にダイヤモンドをあしらったデザインでなければ、ダイヤのついていない面を表にすることで、シンプルなリングとしても楽しめます。シーンに合わせた華やかさを調整できるのも、大きなメリットと言えるでしょう。

ダイヤモンドの数から選ぶ結婚指輪のデザイン

流行に左右されることのない、洗練された美しさが魅力のダイヤモンドは、指輪にあしらう粒の数でも印象は大きく変わってきます。ここでは、ダイヤの数ごとに様々な結婚指輪のデザインを紹介していきます。

一石(一粒ダイヤ)

指輪のアームのセンターにダイヤを一粒だけあしらったものです。控え目でありながらダイヤモンドの上品さが際立つデザインで、身に着ける人やファッションを選びません。「普段使いしやすさを重視したいけど、さりげないエレガントさを演出したい」という人にお勧めのデザインです。

多石・ハーフエタニティ

0.1カラット以下の小粒のダイヤモンドを「メレダイヤ」と呼びます。メレダイヤを5~7粒ほどあしらったデザインを「多石」といいます。ダイヤの範囲が一石よりも多くなるため、より手元を華やかに見せてくれるのが特徴です。石の形や留め方によって、様々なバリエーションのデザインがあるのも魅力の一つ。
また、指輪の半周に小粒のダイヤを埋め込んだ「ハーフエタニティ」は、さらにダイヤモンドの存在感が強く、気品ある印象を与えてくれます。ダイヤ部分以外の半周はシンプルな指輪のため着け心地もよく、普段使いもしやすいという利点から人気のデザインの一つです。

フルエタニティ

指輪のアームに沿って、全周に等しい大きさのメレダイヤを埋め込んだデザインを「フルエタニティ」と呼びます。途切れることのないダイヤが「永遠(Eternity)」を思わせるため、結婚指輪に選ぶ人が近年増えてきています。
どの角度から見てもダイヤの輝きを楽しめるため、ゴージャスでありながらワンランク上の品格を感じられるデザインです。

ダイヤ入りの結婚指輪で気を付けたいこと

ダイヤモンドの有無に関わらず、「結婚指輪は日常的に身に着けていたい」という人も多いです。しかしダイヤモンドならではの性質を事前に理解していないと、ダイヤ入りの指輪が後悔のある買い物になってしまうかもしれません。
ここではダイヤモンドの指輪ならではの注意点を、一つずつご紹介していきます。

汚れがつきやすくなる

ダイヤモンドのついていない指輪に比べ、ダイヤ入りの指輪は表面に凹凸があるため、どうしても汚れやすくなります。特に「着けている時には見えない、ダイヤの裏側がいつの間にか汚れてしまっていた」……ということも起こりえるのです。定期的にプロにクリーニングを依頼したり、水仕事や調理などで手が汚れる際は、あらかじめ指輪を外しておくことをお勧めします。

ダイヤモンドの輝きがくすんでしまう可能性がある

ダイヤモンドは「親油性」という、油になじみやすい性質を持っています。そのため皮脂などの油分に触れると、その輝きが曇ってしまうのです。家事の際やハンドクリームを塗る時などは、必ず指輪を外すように心がけましょう。
また、美しさを保つためにはどうしても定期的な洗浄が欠かせません。購入したショップで洗浄してもらうほか、乾拭きや中性洗剤による洗浄など、自宅でも手軽にお手入れすることが可能です。

ダイヤモンドが外れてしまう可能性がある

ダイヤは世界一堅い鉱物のため、ダイヤモンド同士でなければ傷つくことはありませんが、衝撃の拍子にダイヤモンドだけが外れてしまうことがあります。
買い物や引っ越し作業の際など、重たい荷物を運ぶ際は念のため指輪を外しておくと安心です。もし外れてしまった場合、ダイヤモンドはなくさないよう大切に保管し、購入したお店に修理を依頼しましょう。

そもそも費用が高くなる

ダイヤモンドは採掘や加工に膨大なコストがかかる上、世界中で高い人気を誇るため非常に高価な宝石です。ブランドにも左右されますが、ダイヤの有無だけで数万円~数十万円の差がつくこともあります。
まずは自身とパートナーのライフスタイルを考慮し、ダイヤモンドの指輪が自分たちに合っているかどうかを話し合いましょう。そしてダイヤ入りの指輪を選ぶ際も、必ずパートナーと予算を相談し、ダイヤの大きさや数で費用を調整することが大切です。

TPOに合わせて外す必要が出てくる

輝かしいダイヤモンド入りの指輪は、結婚式などフォーマルな場において大いに魅力を発揮します。一方で弔事の際に身に着けていいアクセサリーは、結婚指輪と真珠のみ。ダイヤなしの結婚指輪は着けたまま参列できる一方で、「光り物」は故人を悼む席にはふさわしくないとされているため、ダイヤモンドの結婚指輪であれば外すのがマナーです。
しかし「一石」など、細かいダイヤの粒が少しだけ埋め込まれたデザインの場合は、ダイヤモンドの部分を指の内側に回し、外から見えなくすることも可能です。

メリット・デメリットを比較して、満足できる結婚指輪を選ぼう

ダイヤ入りの指輪の最大のメリットは、他の宝石にはない品格の高さと言えるでしょう。使いやすさや価格帯など気を付けるべきポイントはあるものの、それを凌駕するほどたくさんの魅力を持っています。ダイヤモンドそのものの魅力だけでなく、ダイヤの種類や大きさ、留め方により、デザインの選択肢が豊富にあるところも大きなメリットと言えます。
末永く続くふたりの人生を共にするジュエリーだからこそ、後悔のないようしっかりと話し合った上でお店の人に相談することをお勧めします。身に着けているだけで幸せを感じられるような、ふたりが最も満足できる指輪を見つけましょう。
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