結婚指輪のデザインの選び方は?形、素材、ペア感…一生愛せる形を見つけよう!

結婚という誓いを立てた二人の「証」となる結婚指輪。
普段使いのアクセサリーと違って、結婚指輪は「一生もの」の買い物です。長く身に着けるからこそ、着け心地だけでなくデザインも大いにこだわりたいところ。素材や色、形や宝石の有無など、膨大な選択肢に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、結婚指輪の具体的なデザインや素材などを挙げながら、ずっと後悔しないための結婚指輪の選び方を紹介していきます。

結婚指輪のデザインにおける基本のシェイプ(形)

指輪の形と言えば、綺麗な円形のものを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、実はシンプルなものから個性的なものまで、様々な形があるのです。
ここでは、結婚指輪における「基本の形」を、メリットを交えながら紹介していきます。

ストレート

最もシンプルなシェイプが、アーム部分がまっすぐな「ストレート」。職場やプライベートを問わず、どんなシーンにもマッチするため、時代を超えて愛されているデザインです。
シンプルだからこそ飽きが来ず、年を重ねてから身に着けても身に着けることができます。
また、様々なデザインの指輪と重ね付けしても調和がとれるのも大きなメリット。婚約指輪や思い出のペアリング等と重ね付けしたい方にも、最適な形と言えるでしょう。

V字、S字(ウェーブ)

その名の通り、アームがV字型になっているのがV字、S字を描くように曲線型のデザインをしているのがS字です。
V字デザインの指輪はシャープな印象を与え、指を長く見せてくれるのが特徴です。
一方でS字デザインの指輪は、指が立体的に見えるほか、エレガントな雰囲気を演出することができます。
どちらもデザイン性が高いため、「他の人と被りたくない」という方にもオススメです。

幅広

幅広デザインの指輪の特徴は、他にはない存在感です。地金の面積が大きく、がっしりとした男性の手にも馴染みやすいため、男女がお揃いで身に着けるのにもぴったりのデザインとされています。
また、少し長めの文章を彫ったり、表面にモチーフを入れたりなど、自由なアレンジがききやすいところも人気の理由です。

ペアデザイン

二人の「ペア感」を大切にしたい方には、2つの指輪で1つのデザインになる「ペアデザイン」もおすすめです。2つを重ねると、ハートマークやイニシャル、思い入れのあるモチーフが完成する。そんな、二人の想いが強く込められるデザインです。デザインの自由度が高く、個性的な結婚指輪を求める方にも人気があります。

結婚指輪で人気のある素材

結婚指輪の素材は、主にプラチナ、ゴールド、チタンの3種類が主流です。価格や色味の違い以外に、アレルギーや日常使いに耐えられる強度であるか等、それぞれ特徴が異なります。
自身とパートナーのライフスタイルや体質、好みに合った素材を選びましょう。

プラチナ

プラチナは、古くから婚約指輪や結婚指輪の素材として愛されてきた定番の素材です。
あらゆる貴金属の中でも変質や変色に強く、日常的に身に着けていても劣化しにくい性質があります。アレルギー反応も出にくく、肌が弱い方も安心して身に着けることが可能なため、最も実用性に優れた素材の一つであると言えるでしょう。
そして、プラチナ最大の特徴はその白く強い輝きです。その明るさはダイヤモンドの輝きを最も効果的に見せるとされ、手元を美しく見せてくれます。
また、プラチナの産出量はゴールドより少なく、高い希少性を誇ります。結婚指輪にふさわしい「特別感」がある一方で、どうしても価格が高くなるのが唯一のデメリット。しかし、それでも不動の人気を誇る素材です。

ゴールド

欧米ではプラチナよりも高い人気を誇るのが、ゴールドの結婚指輪です。
ゴールドの一番の特徴は、なんといってもその華やかさ。デザインによっては、フォーマルなシーンはもちろんのこと、カジュアルなファッションにもさらりと馴染みます。さらに、ゴールドは日本人の肌色とも相性の良いカラーのため、黄金の輝きが一層際立つでしょう。
金属アレルギーにもなりにくい素材で、一般的に指輪に使用される「K18」のゴールドはプラチナと同等かそれ以上に強度が高いのが特徴。傷や変形の心配も少なく、長く楽しみたい方にもオススメです。
また、イエローゴールドだけでなく、ピンクゴールドやホワイトゴールドなど、カラーバリエーションが豊富なところも、大きな魅力です。素材は同じでも、肌の色に合わせて色違いの指輪に仕上げることもできます。
デメリットは、身に着けたまま温泉に入ったり、シャンプーをすると変色・変質してしまう可能性があること。購入の際には、ショップの方に確認することをお勧めします。

チタン

チタンは非常に軽い金属で、プラチナの1/4程度の重さしかありません。驚異的な軽さの反面、非常に丈夫な素材のため、傷がつきにくいのも大きなメリットと言えるでしょう。
また、チタンの最大の特徴は金属アレルギーを引き起こしにくいこと。ペースメーカーなど体の中に埋め込む医療器具などにも使用されているため、安全性重視で選びたい方に特にオススメの素材です。
チタン素材の指輪は表面処理を行うことで様々な発色を楽しむことができます。そのため、個性的なデザインの指輪を探している方は、選択肢の一つに加えてみるのも良いでしょう。
プラチナやゴールドに比べて価格も安いため、若い新婚夫婦に人気がある一方、資産価値が低いことがデメリットと言えます。また、チタン素材の指輪を取り扱っているブランドは限られるため、選択肢の幅が狭まってしまうことも。

デザインを左右するダイヤモンドのメリットデメリット

結婚指輪のデザインを大きく左右するのが、ダイヤモンドの有無です。「ゼクシイ結婚調査2021」によると、結婚指輪を購入した女性の約78%がダイヤ入りの結婚指輪を選んでいます。
中でも人気なのが、小粒のダイヤモンドが一列に敷き詰められた「エタニティ」というデザイン。途切れることのないダイヤが「永遠の愛」を思わせるのが、その名前の由来です。
ここでは、それぞれのデザインのメリット・デメリットについて、詳しく紹介していきます。

フルエタニティのメリット・デメリット

リングのアームに沿って、ダイヤモンドが全周しているリングを「フルエタニティリング」と呼びます。
ダイヤがワンポイントについているデザインの場合、指輪が回転してしまい、気づくとダイヤが内側に隠れてしまった……ということが起こります。表面をダイヤモンドで一周しているフルエタニティならではのメリットは、どの角度からでもダイヤの輝きが感じられること。飽きの来ないデザインや、他のリングでは感じることのできないゴージャスさも、多くの方から愛される理由の一つです。
デメリットとしては、ダイヤモンドの量が多いため価格帯が高くなること。そして、デザインによってはサイズ直しが難しいことです。特に女性は、年を重ねるうちに指の太さが変わることもあるため、あらかじめ少し大きめのサイズで購入するなどの工夫が必要かもしれません。
また、ぐるりとダイヤの粒で覆われているため、装着感や衣服との「引っ掛かり」が気になる人もいるようです。「結婚指輪は常に身に着けていたい」という方は、試着しながら慎重にデザイン選びをしましょう。

ハーフエタニティのメリット・デメリット

リングの表面に、半周程度石が留められたものを「ハーフエタニティリング」と呼びます。
このリングを選ぶメリットは、ゴージャスさはありながらもフルエタニティの半額程度で購入できること。さらに、半周分は地金のため将来的なサイズ直しが可能なことです。 同時に、地金部分は引っ掛かりがないため、フルエタニティに比べて快適に装着できると感じる方が多いようです。
フルエタニティのデメリットをカバーしつつ、魅力的なデザインという、まさに「いいとこどり」の指輪と言えるでしょう。
唯一のデメリットは、指輪が回転してしまうと、ダイヤが内側に隠れてしまうこと。ですが、これは裏を返せばTPOに合わせて手のひら側にダイヤを移動させることが可能とも言えます。

ダイヤモンドなしのメリット・デメリット

ダイヤモンドがついていない結婚指輪のメリットは、まず夫婦でお揃いのデザインにしやすいということです。男性はダイヤモンド付きの指輪に抵抗感がある方が多く、飽きの来ないシンプルなデザインで揃える方もいるようです。
さらに、ダイヤモンドの指輪は定期的なお手入れをしないとその輝きが濁ってしまうことがあります。お手入れの手間がなくなることや、購入価格がグッと抑えられるのも魅力の一つです。
デメリットとしては、やはり華やかさに欠けてしまうことが挙げられます。そして地金の面積が多いことから、細かい傷は目立ちやすくなるといわれています。また、こそ、デザインのレパートリーの多さはダイヤモンドの付いたリングのほうが多いため、こだわりの強い方には向かないかもしれません。

指の太さ・細さから考える指輪の選び方

指の太さによって、似合うリングは異なります。
例えば指が太い方が幅の細すぎる指輪を選んでしまうと、リングが食い込んだような印象を与え、指の太さが強調されてしまうことがあります。普通~やや太めの幅を試着しながら選ぶのがお勧めです。また、V字やS字のアームデザインは、指を長く見せる効果があります。どうしても華奢なデザインの指輪をつけたい場合には、思い切って2本重ね付けしてみるのもいいでしょう。
一方、指がすらりとして細い方であれば、比較的どんなデザインの指輪も似合う傾向にあります。ただし、指輪の幅が太すぎる、あるいはボリュームがありすぎるリングを選ぶと、指の細さが悪目立ちしてしまうことも。まずは繊細なデザインの指輪から試してみましょう。

理想の見え方だけでなく、日常の使い方に合わせた指輪を選ぼう

結婚指輪のデザインの選び方は、「自分の指を美しく見せてくれる」、「身に着けていてウキウキする」といった部分も大切な要素です。
しかし、「結婚指輪を毎日身に着ける」、「特別な日以外は身に着けない」、「手先を使う仕事をしている」など、ライフスタイルによって選び方は大きく異なります。
購入する時だけではなく、それを装着した日常のシーンを思い浮かべながら、二人だけの「一生愛せる指輪」を選びましょう。
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