結婚指輪にシルバーリングは大丈夫?

ファッションリングとして人気のシルバーリング。”結婚指輪にシルバーリングを選んでも大丈夫なのか?” と心配になる方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、シルバーリングの特徴をご紹介します。また、知っておきたいシルバーリングの特徴や、シルバーリングを結婚指輪として使用する際のポイントもご紹介します。ぜひ、あなたにぴったりのシルバーリングを見つけてください。

シルバーの特徴

全金属の中で可視光線反射率が最も高く、反射率は90%、赤外線98%と金属の中で最高レベルです。シルバーは柔らかな白色光沢が特徴的で、磨くとプラチナより強い輝きを放ちます。
プラチナの融点は1,768度、ゴールドは1,064度に対し、シルバーの融点は960.5度と非常低いため、柔らかい性質を持ちます。指輪などに加工する場合は銀だけでは柔らかすぎるため、銅やアルミと合金して加工します。

シルバーの刻印の意味

シルバーリングには「SILVER」「SV」「Sterling」「SV950」「SV925」「925」のいずれかが刻印されています。SILBER、SV はその名の通り「銀製」を意味しています。Sterlingとはスターリングシルバーの略で92.5%の銀と7.5%の銅やアルミなどの割り金など混合した合金のことです。SV950、SV925、925は銀の含有率です。92.5%以上は、ほぼ最高純度の銀であることを意味します。

シルバーリングのメリット

シルバーリングの魅力はその柔らかい性質を活かした豊富なデザインとリーズナブルな価格です。加工がしやすくプラチナやゴールドに比べ自由度が高くデザイン幅が広がります。プラチナやゴールドにはない、シルバーならではの繊細なデザインを楽しむことができます。
シルバーは埋蔵量が多く供給が安定していることからプラチナやゴールドと比べてリーズナブルな価格で入手することができます。化学反応を起こし性質が変わりやすく金属として不安定なことも低価格な理由の一つです。 金属アレルギー体質の人にとってはアレルギー反応が起こりにくいこともメリットの一つです。主に金属アレルギーの原因とされるのはパラジウム、ニッケル、クロム、コバルトでありシルバーの性質はそれとは異なります。そのためシルバーはアレルギー反応が起こりにくいのです。ただしシルバーは合金であることが多いため、混合する金属に反応してアレルギーが起こることはありますが、一般的には銅やアルミと合金されるのでその可能性も大きくはありません。

シルバーリングのデメリット

シルバーは酸化、硫化、塩化など化学反応を起こしやすく、変色しやすいという特徴があります。そのため空気や温泉、プールなどで黒ずんでしまいます。とはいっても簡単なお手入れで輝きを取り戻すことができるので、習慣化すればそんなにデメリットには感じません。

シルバーリングのお手入れ

変色した場合は、研磨粒子を含んだシルバークロスや研磨クリーム、浸け置きできるシルバークリーナーで磨くと、硫化銀の膜が取れて元の輝きを取り戻せます。また、黒ずみを抑えたいという方はロジウムメッキを施すことにより、指輪の硫化を防ぐことができます。
ただし、メッキですので経年とともにはがれてきてしまいますので、定期的な再加工が必要になります。小まめなクリーニングか数年ごとの再加工どちらが良いかも加味したうえで検討するといいでしょう。

結婚指輪をシルバーリングにしても問題ありません

結婚指輪にシルバーリングを選択することは全く問題ありません。安価であることを理由に経済的な不安を与えると考える人もいるかもしれませんが、遠目からみたらプラチナもシルバーも瞬間的に判断はつきにくいですし、むしろ唯一無二のデザインを目指すなら自由度の高いシルバーで検討するといいでしょう。

指輪選びはパートナーとよく相談を

結婚指輪へのこだわりは男性よりも女性の方が強い傾向にあります。細部までこだわったデザインを追求するならシルバーは最適な素材です。高級感のある素材を希望するならシルバーリングは注意が必要です。素材それぞれに善し悪しがあるので、パートナーとよく相談してから決めるといいでしょう。
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