キュービックジルコニアについて徹底解説!ダイヤモンドとの違い、見分け方も解説!

「一生に一度は……」と憧れを抱いている人も少なくありません。
――でも実は、そんな「高嶺の花」のダイヤモンドとほぼ同じ見た目で、リーズナブルに手に入るジュエリーがあることをご存じでしょうか?
今回は、そんな「おいしいとこどり」の人工石、「キュービックジルコニア」についてご紹介していきます。ダイヤモンドとはどこが違うのか、どうやって見分けるかなど、気になるポイントを徹底解説していきます!
目次
キュービックジルコニアとは
「宝石の代名詞」ともいわれる、ダイヤモンド。その類似石として開発されたのが「キュービックジルコニア」です。ダイヤモンド特有の輝きを作る「光の屈折率」がほぼ同じ数値であるため、素人目ではまず見分けがつかないほどよく似ています。装飾品用として、現在では数多くのジュエリーショップやブランドで扱われている、とてもメジャーな人工石です。
ジルコニアのメリット
見た目がダイヤモンドとほぼ同じジルコニア。ここではダイヤモンドにはない、ジルコニアのメリットをご紹介していきます。価格の安さ
一番の魅力は、なんといっても価格の安さです。同じサイズ(カラット)のダイヤモンドと比較した時、その価格は100倍~500倍もの差があるとも言われています。一般的なサイズのものであれば、ジルコニアは数千円~一万円台で購入が可能です。サイズが大きなものでも、本物のダイヤモンドとほとんど変わらない輝きが、圧倒的な安価で楽しめるという利点があります。
気軽に着けられる
本物のダイヤモンドを身に着けていると、紛失や盗難によるリスクが大きくなります。そのため、普段使いはジルコニアのジュエリーを身に着けるという人も珍しくありません。また、旅先で身に着けるジュエリーとしても人気があります。海外のセレブリティたちも、本物のジュエリーは金庫に預けて、普段はジルコニアのジュエリーを身に着けるというのが一般的なようです。
カラーバリエーションの豊富さ
ジルコニアで最も人気のカラーは、ダイヤモンドと同じ無色透明のものですが、加工の際に他の素材を混ぜることで様々な色の結晶を作ることができます。赤やピンク、青、紫やグリーンなど、カラーのバリエーションも豊富なため、その日の気分やコーディネートに合ったカラーのジュエリーをチョイスする、なんてことも可能です。
質の悪いダイヤより強く輝くことも
ダイヤモンドの中にはカットの技法やダイヤの透明度のグレードが低い、いわゆる粗悪品も出回っています。グレードの高いものももちろんありますが、どうしても高価格帯になってしまうのがネックです。一方、ジルコニアは人工物のため、一定のクオリティが保証されたものが大量生産されています。明るい場所で身に着けるのであれば、本物に劣らない輝きが期待できるでしょう。
ジルコニアのデメリット
キュービックジルコニアには、ダイヤモンドに負けないメリットも数多くあります。が、一方で本物にしかない「良さ」もあります。資産価値はない
本物のダイヤモンドであれば希少価値が高いため、いざという時には売却してお金に換えることができます。が、ジルコニアは大量生産品のため、資産価値はゼロに等しいです。資産としてではなく、あくまでもファッションアイテムとして楽しむためのジュエリーと言えるでしょう。
「人工感」が強い
天然のダイヤモンドは長い年月をかけて地中で形作られたもののため、わずかながら不純物が混じっていることがあります。これが、一つひとつのダイヤモンドの輝きが異なる理由です。一方でジルコニアは、人工的な環境で作られているため、余分なものが混じる心配がありません。そのため本物と比較すると、不自然なほど眩く、同一の輝きだと感じる人もいるようです。
薄暗い場所では光りにくい
ダイヤモンドは暗い場所でも変わらない輝きを放つ宝石です。が、ジルコニアは暗い場所では輝きが弱くなってしまう性質があります。昼間のパーティーや、屋外、オフィスなどで身に着ける分には問題ありませんが、薄暗い照明のお店などで身に着ける場合は気を付けましょう。
ジルコニアは劣化する?
ダイヤモンドはこの世で最も硬い物質とされています。そのため、傷やひび割れによる劣化の心配がほとんどありません。ジルコニアもジュエリーとしては十分な耐久度ですが、ダイヤモンドのような長い世代に渡って使い続けても輝きが劣ることのない「永続性」はありません。他の宝石でも同様ですが、傷がつかないように保存したり、汗や皮脂汚れなどを定期的にお手入れする必要があります。
ジルコニアのお手入れ方法
もっとも簡単なお手入れ方法としては、使用後に眼鏡ふきなどの柔らかい布で拭いてあげることです。肌に直接触れるジュエリーは、気づかないうちに化粧品や汗、皮脂で汚れてしまいます。また、定期的に定期的なクリーニングも効果的です。お家でできるお手入れとしては、中性洗剤を数滴たらした水・ぬるま湯にジュエリーを浸し、真水で洗い流した後、柔らかい布で拭くというもの。ブランドによっては、ショップで専門のクリーニングをしてくれる場合もあるので、購入する際には確認しておきましょう。
ダイヤモンドと何が違う
ダイヤモンドとジルコニアは、同じカットの仕方であればプロの目で見ない限りはまず見分けがつきません。しかし、いくつか決定的に違う点もあります。素材の硬度が違う
宝石の硬さを示す「モース硬度」の数値は、ダイヤモンドは10と、地上で最も高い数値を誇ります。一方、キュービックジルコニアの硬度はおよそ8~8.5と、わずかに劣っています。重さ(質量)が違う
ダイヤモンドの質量は1カラットあたり0.2gほどですが、ジルコニアは約0.3gと、およそ1.5倍です。大きさにもよりますが、少し重く感じる人もいるようです。輝きが違う
ダイヤモンドを眺めた時に反射で生まれる虹色の光を「ファイア」といいます。ジルコニアはダイヤモンドに比べ、この「ファイア(虹色の輝き)」がやや強いのが特徴です。本物と比較した時、異常に虹色に輝いていればジルコニアの可能性があります。
熱伝導率が違う
熱伝導率とは、どれだけ熱が伝わりやすいかを数値で示したもの。数字が高ければ高いほど熱が早く伝わるのです。ダイヤモンドの熱伝導率が1000~2000と、高い数値な一方、キュービックジルコニアは3~4と、大きく違いがあります。
ダイヤモンドとの見分け方
プロの鑑定士であれば、見ただけでダイヤとジルコニアの違いが分かるかもしれませんが、素人目ではなかなか難しいもの。そこで、ダイヤとジルコニアの簡単な見分け方を3つご紹介していきます。
息を吹きかけても曇りが取れない
ダイヤモンドに息を吹きかけると表面が曇りますが、すぐに元に戻ります。これは、上記で説明している「熱伝導率」が高いためです。一方、キュービックジルコニアは熱伝導率が低く、すぐに曇りが長く残り続けます。こちらは最も簡単にできる見分け方です。
薄暗い場所での輝き
真っ暗な場所ではどちらも光りませんが、ダイヤモンドはわずかな光にも反応し、輝きます。カッティングがダイヤと同じであるにも関わらず、薄暗い場所であまり光らなければ、ジルコニアである可能性が高いでしょう。水を垂らす
ダイヤモンドの性質の一つに挙げられるのが、疎水性(水を弾く性質)が強いというもの。そのため、ダイヤモンドの上に水をたらすと、水滴は球状になり弾かれてしまいます。一方、ジルコニアに水をたらすと平べったい水滴が表面に残るため、素人でも判断しやすい方法です。
どんなシーンでもつけられる?
ジルコニアのジュエリーは、普段使いやちょっとしたパーティーにはもちろんのこと、結婚式などのフォーマルな場で身に着けてもOKです。ただし、結婚式のゲストで呼ばれている場合、あくまでも花嫁が主役の場になるため、けばけばしかったり、派手すぎるものは控えましょう。ただし、亡くなった方を悼む場であるお葬式では、光りもの自体がNGとされていますので、ジルコニアをあしらったジュエリーは避けましょう。
どんな人におすすめ?
虹色の光彩を放つダイヤモンドの輝きは、身に着けた人の手元や表情をより魅力的に照らしてくれます。しかし、もちろんダイヤモンドジュエリーは安い買い物ではないため、「自分へのご褒美」として買うには躊躇してしまう人もいるでしょう。「コストと高級感、どちらも叶えるジュエリーが欲しい!」という方は、ぜひ一度ジルコニアの輝きをその目で確かめてみてくださいね。
きちんとカッティングされたジルコニアを選べば、驚くほど“高見え”するジュエリーも見つかりますよ。
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